2020.08.01
住まいのこと
家づくり

最後の晩餐

伊藤 甚宰

 海外から日本に帰国したばかりの人に空港で「今何が食べたいですか?」とインタビューすると、「ラーメン」とか、「味噌汁」とか、「カレーライス」とか・・・そんな答えが多いと耳にしたことがあります。

 素朴でありながら、慣れ親しんだ食べ物を望まれるという事なんでしょう・・・。きっと。

 同じく食にまつわるよくある質問に、「最後の晩餐には何を選ばれますか?」というものがあります。

 皆さんでしたら何を思い浮かべられるでしょうか?
お寿司ですか?焼肉ですか?それともフランス料理のコース???でしょうか?

 私は・・・「最後の」という部分を真面目に考え過ぎてしまい・・・その結果・・・「何」を食べるか?については、正直なところ何も思い浮かびませんでした。 

 ただ、「誰と」食べたいか?「どんな風に」食べたいか?「どこで」食べたいか?については、結構リアルにイメージする事ができました。

 やはり人生最後の夕食は、最愛の妻と3人の子供たち夫婦、そして可愛い6人の孫たち。
 つまりファミリーで、自宅に集まって、楽しくみんなで、いろんな話をしながら、飲み明かしたいと切に思うのです!

 飽食の時代だから、豊かな時代だから、なのかも知れませんが、「何を」食べるか?よりも「誰と」?「どんな風に」?食べるかの方が、とても大事な事だと思うんです。

  これは「家づくり」もまったく同じように思います。

 この時代、情報はいくらでも無料で手に入りますので、ハードとしての「家そのもの」にはそんなに、大きな差が無くなってきているように思います。こういうことを小難しく言うと、「コモディティ化」と言うそうです。

 そして、「誰と」、「どんな風に」家づくりをするか?に重きを置く時代となってきているようです。

 となれば・・・磨き上げるべきはやはり、「己自身」という事なので、まだまだ私も、精進せねばなりませんね。頑張ります!
 
 エリーヌホームの伊藤でした。