2015.05.23
日常

悲惨だった、寂しい結婚記念日

伊藤 甚宰

 私が、一年の内で一番好きな月は、正月と5月です。
 
 特に5月は気候もさわやかですし、何と言っても、伊藤家ファミリー全員が集まる事ができる季節だから、毎年5月になるのを、首を長くして楽しみにしているのです。

 今年のゴールデンウィークも、福井県に嫁いでいる次女夫婦に合わせて、子供たち夫婦6人、孫たち5人、総勢13人で、バーベキューをしたり、魚津市のミラージュランドにも遊びに行ってまいりました。

 夜にもなると、孫たちは皆んな興奮状態で、パジャマを着て暴れまわり、なかなか寝付いてくれませんでした。

 私はそんな様子を、つまみにしながら、2時間ほどたっぷりと晩酌をさせて頂く事が、本当に幸福感をしみじみと感じる一時なのです。

 55日には、石川県七尾市の、「日本一でかい曳山」と言われている、「青柏祭」にも、次女の孫を連れて遊びに行く事もできました。

 長男の嫁が七尾市出身なので、実家のご両親からご招待を頂き、一泊二日の最高の「おもてなし」を受け、本当にうれしく思いました。

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日の最終日の午後2時頃からは、祭りも最高潮を迎え、私と初孫も興奮気味になり、大勢の皆さんと一緒に、「わっしょい!わっしょい!」と叫びながら、山を引かせて頂きとても楽しかったです。 

 

 初孫は、興奮に耐えきれなかったのか、ついに鼻血を出してしまいました。

 夜には、七尾のお父さんから居酒屋に誘って頂き、七尾の新鮮な魚をつまみにしながら夜遅くまで、大人の会話を楽しませて頂きました。

 充実したゴールデンウィークもあっという間に終わると、今度は、5月11日には、私たち夫婦の記念すべき、「結婚記念日」なんです。

 結婚記念日には、日頃の妻への感謝も込めて、旅行に行ったり、豪華な食事に行ったりと、毎年趣向をこらして来ましたが、今までに、妻に一番喜んでもらえた事は………、 
「100万本のばらの花束?」、をプレゼントした時ではないかと思います。

 妻はとてもうれしそうに写真を撮って、写メールで娘たちに送っていました。そういうわけ、で今年は節目の35周年なので、「ステーキレストラン」か「寿司屋」にでも誘って見ようかな?と考えていましたが………、

 何と!!! 前日から、胃腸炎になってしまい、熱を出して寝込んでしまったのです。

 当日はしかたがないので、私は、コンビニで総菜を買ってきて、一人淋しく、テレビを見ながら結婚記念の晩酌をしていました。おそらく、生涯忘れる事のない、思い出に残る、悲惨な結婚記念日になった事でしょう。